コロナ太りが招く、性欲と勃起力低下・夜間頻尿・やる気の喪失

公開日: 更新日:

■男性更年期障害の引き金にも

 テストステロン量低下で生じる弊害で、“男性の更年期障害”として近年注目されているのが、「LOH症候群」だ。テストステロンは「筋肉や骨格の成長を促す」「性欲や性衝動を起こす・勃起のスイッチを入れる」「前向きな思考や決断力を働かせ、集中力、やる気を高める」といった3つの重要な働きを担う。

「テストステロン量が低下すると、これらがうまく働かなくなります」

 重症の場合、うつ状態がひどく社会生活を送るのが困難になることも。「疲れやすい」「不眠がある」「気分が沈みがち」「体調が優れない」「性欲や勃起力が減退したと感じる」「尿が出にくい、出終わるまで時間がかかる」などの症状があれば、可能性がある。

 さらにテストステロンの量の低下は、前立腺がん、尿が十分にたまっていなくてもトイレに行きたくなる過活動膀胱、心筋梗塞、骨折などとも関連があることが研究でわかっている。

「夜間頻尿とも関係しています。年を取ると膀胱の線維化が進み、頻尿、特に夜のトイレの回数が増えます。しかしテストステロンを補充すると、線維化が抑制され、膀胱の柔軟性が増します。実際、患者さんにテストステロンを補充すると頻尿が改善するのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々