著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

「気」を補うナガイモ・卵・鶏肉・枝豆で疲労を回復する

公開日: 更新日:

 最近、なんだか疲れやすい。ぐっすり寝てもなかなか疲れがとれない……。病院に行くといってもどこで診てもらえばいいかわからない「疲労」。こんなときこそ、薬膳の出番です。

 疲れやすい状態、それは中医学では「気が不足した状態」と考えます。「気」とは全身の至るところを流れている目には見えないエネルギー。やる気、本気、気分がよい、気が合う……といったように気という言葉はよく使われますが、気はすべての基本。生命活動を維持する働きを持ち、不足すると常に倦怠感や疲労感があるといった状態に陥ってしまうのです。

 とくに冬は、気が不足しがちな季節。気には体を温める「温煦(おんく)作用」があり、体温を一定に保つことで臓器を正常に働かせています。冬は寒さから身を守るために、気が消耗されやすいのです。

 また、気には体を守る「防御作用」もあります。気が不足すると、その働きが弱まり、ウイルスや細菌などが侵入して風邪の原因となるのです。疲労回復だけでなく、冬の健康維持のためにもしっかりと気を補うことが重要です。

 気を補い、疲労回復に役立つのがイモ類。中でも、ナガイモはとくに効果絶大です。ナガイモは薬膳において気を補う代表的食材とされ、「山薬(さんやく)」の名で生薬としても使われています。気をしっかりチャージするとともに、消化もよく、滋養強壮、疲労回復、体力増進に効果的な、まさに「食べる栄養ドリンク」ともいえる野菜です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情