LOUDNESSドラマー鈴木政行さん 脳梗塞から奇跡の復帰を語る

公開日: 更新日:

鈴木政行さん(LOUDNESSドラマー/49歳)=脳梗塞

 右半身が麻痺して、ろれつも回らなくなって、なんとかしようとあれこれ考えたけど、どうにもならなかったので「まぁいいや」と水を飲んで一晩寝ました。なので、後遺症がたくさん残っているんです……ただ、普通なら死んでいたかもしれません。

 2018年2月、ライブツアーの直前でした。札幌の自宅スタジオでドラムの個人練習をしていて、ふとトイレに行ったら急に体に力が入らなくなって倒れてしまったのです。立とうと思っても体が全然動かない。そのうち呼吸も苦しくなり、気が付けば見えるものも左右で違いました。たまに心臓が止まるような感覚の中、じっとしていたら少しだけ左手が動くようになったので、左腕だけで匍匐前進して自分の部屋に行きました。

 部屋からインターホンで同居の母に助けを求めました。しかし、言葉が「おあ~」とか「え~う~」のようになってしまうので、母から「え? 何を言っているのかわからない。いいからちゃんとしゃべりなさい」と何度も諭され、らちが明きません。困って友人にメールしようとしても、言葉や数字がまったく浮かばないのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした