「スマホ」の使い過ぎで認知機能が低下するのは本当なのか

公開日: 更新日:

 前頭葉は、性格や情動(キレやすい)、意欲や自発性(やる気がおこらない、これまでやっていたことをしなくなった)、想像力・思考(考えられなくなる)をつかさどる部位なので、認知症に似た症状が出てくるのです。

 ただし、デジタル認知症は加齢による認知症とは異なるため、改善の余地はあります。物忘れが増えたり、仕事の効率が悪くなったり、自覚症状があれば、通勤時間や食事中、寝る前などスマホを使う時間を減らしてください。

 しばらく、スマホはメールチェックのみにして、情報は新聞や雑誌をはじめとしたテキストに切り替えましょう。

 また、先のスタンフォード大の研究のようにマルチタスクによるリスクが考えられます。

 音や動きのあるユーチューブのような動画コンテンツによる脳への負荷を減らすことも心がけてください。

▽永澤守(ながさわ・まもる) 2002年3月福井医科大学(現福井大学医学部)卒業。美濃市立美濃病院内科、東京さくら病院および同認知症疾患センターなどの勤務を経て、現在はかつしかキュアクリニック院長。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった