著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【キャベツ】大きめの葉3枚で1日分のビタミンC 胃壁を守る効果も

公開日: 更新日:

 一年中、使い勝手の良いキャベツ。じつはキャベツの旬は大きく分けて3つあるのはご存じでしょうか。4~6月に取れるのが春キャベツで、新キャベツと呼ばれることもあります。葉っぱが柔らかく、巻きがゆるやかなのでサラダや漬物など生食で食べるとおいしいです。反対に11~3月に取れるのが冬キャベツです。葉っぱが硬く、巻きもギュッとしていますし、煮込むと甘みがあるので、スープや煮物などの加熱調理向きと言えるでしょう。そして、今の時期、7~10月に出回るのが夏秋キャベツ。高原キャベツとも呼ばれるもので、なんと春キャベツと冬キャベツのいいとこ取り! 葉は厚めでも柔らかく甘みがあり、生でも加熱でもおいしく召し上がっていただけます。

 そんなキャベツに含まれる栄養素で特徴的なのはビタミンの豊富さでしょう。コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCは特に豊富で、キャベツの大きめの葉3枚分で大人が1日に必要なビタミンCが取れてしまいます。

 注目すべきはキャベツから取れたため、その名がついたとされるキャベジンです。ビタミンUとも呼ばれ、「U」は「ulcus(潰瘍)」の頭文字。潰瘍を防ぐビタミンという意味があるのです。胃の調子を整える作用が大変強く、胃の粘膜のムチン層の量を増やしてくれたり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍によって傷ついた胃壁の修復に役立つと報告されています。また、キャベジンを摂取することでアレルギー反応が起こる原因物質のヒスタミンを抑える働きを持つとの報告もあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁