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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ハロウィーンを前に…キャンディそっくりな虹色のドラッグまん延を全米中の親が懸念

公開日: 更新日:

 子供たちはハロウィーンの夜、オレンジ色のパンプキン型のバケツを持って家々を回り「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ)」と言いながら、チョコレートやキャンディをもらって歩きます。

 ニューヨークのような都会では親が付き添いますが、子供たちだけで行動する場合もあり、「万が一もらったお菓子の中に、レインボー・ファンタニルが混ざっていたら?」という不安が浮上してきたのです。

 これに対し専門家は、「ドラッグディーラーが特に小さな子供をターゲットにしているという根拠はないし、ドラッグを無料で与えるとは思えないから、心配するには及ばない。」とコメントしています。

 むしろハロウィーンだから警戒するというより、本当の危機に目を向けるべきという声も少なくありません。というのも、アメリカでは2019年から2020年の間に、14歳〜18歳の10代のドラッグ過剰摂取死が2倍に激増、その原因のほとんどがファンタニルだからです。カラフルなレインボー・ファンタニルがこれに貢献していることは、十分考えられます。

 ちなみに、ハロウィーンでトリック・オア・トリートをする子供たちにとって、最も大きなリスクは交通事故。できるだけ明るい道を選んで歩くように、などと呼びかけられています。

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