認知症の家族の「特養」への入居待ち期間はどう過ごせばいい?

公開日: 更新日:

 待機期間の“抜け道”として多いのが、老健を活用するケースです。要介護高齢者(要介護1以上)が対象で、認知症の患者さんでも、自身で身の回りのことができる方でも利用できます。ケガや病気の回復のためのリハビリ食事、入浴などのサービスも行ってくれます。在宅復帰を目指す施設のため、原則として入居期間は3カ月。平均滞在期間は半年から1年程度です。

 老健はリハビリが専門のため特養よりも医療・介護サービスが充実しているので、価格は高くなりますが、公的施設なので入所一時金はありません。介護保険が適用されるので、自己負担額は原則1割。月額費用は要介護度や部屋のタイプによって異なり、多床室なら月平均約8万~9万円、従来型個室なら同約11万~12万円程度が目安です。老健ならショートステイよりも長期間滞在できますし、退去後、1週間から数週間以上の自宅介護を経て、老健に再入居。このパターンを繰り返して、特養の順番を待っているご家族もいます。

 ほかに有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった民間施設であれば、すぐに入居先が見つかります。もちろん、特養が見つかるまで長期間の滞在が可能ですが、経済的な負担が大きいので、“抜け道”を検討するケースが多いといえます。

▽森川髙司(もりかわ・たかし) 奈良県立医科大学卒業、奈良県立医科大学付属病院で臨床研修医(第2内科)。その後、吉野病院、田北病院内科医長、向山病院副院長などを経て、兵庫県尼崎市に医療法人煌仁会 森川内科クリニックを設立。現在、産業医や校医も務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に