食事でストレスを軽減するなら「GABA」を意識して摂取する

公開日: 更新日:

 生きるうえで欠かせない日々の「食事」でもストレスの軽減を図りたい。意識すべき成分は「GABA(ギャバ)」だ。栄養学の専門家で横浜創英大学名誉教授の則岡孝子氏に解説してもらった。

 GABAは人間を含む動植物の体内に広く存在しているアミノ酸の一種で、精神を安定させる抑制性の神経伝達物質として機能している。経口摂取すると、小腸で吸収されて血液に取り込まれ、末梢の自律神経系でノルアドレナリンなど興奮性のホルモンの放出を抑制して副交感神経を高進させ、ストレスを緩和する作用があると考えられている。30ミリグラムのGABAを摂取してから30分後に副交感神経が優位になったという研究も報告されている。また、血圧を下げたり、睡眠の質を高める効果も認められている。

「通常の場合、GABAは体内で十分な量が産生されています。しかし、過度なストレスにさらされていると、ストレスを緩和するためにたくさん使われて不足しがちになります。そうなると、緊張状態が続いてストレスがどんどん蓄積されてしまいます。また、GABAは睡眠中に体内で合成されるので、睡眠時間が不足していると減ってしまいます。ですから、寝不足、疲労がたまっている、強いストレスを感じているといった人は、日々の食事でGABAを摂取することが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも