「米ぬか」はアルツハイマー病の治療に役立つのか…医師主導研究がスタート

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 他にも米ぬか成分による「脳画像検査による脳血流量の改善」「アミロイドベータによる脳内の炎症抑制」「アミロイド仮説と並んでアルツハイマー病の原因とされる神経細胞内のタウタンパク量の低下」といった研究も報告されている。

「米ぬか成分の配合サプリメントが草の根で認知症患者に広がっているという話を医師仲間から聞き、私自身も最初は半信半疑だったものの、抗認知症薬を飲まれている認知症患者さんに、参考情報としてお伝えしました。すると試された何人かの患者さんの家族から数カ月から半年でよい感触が得られたと感謝され、それを契機に効果を実感し始めました」

 患者家族からは「進みが遅くなった感じがある」「できなくなっていた家事が、できるようになった」といった感想が報告され、患者本人から「頭のキレがシャキッとしたように思う」といった声が聞かれたこともある。

■世界初の検証

「米ぬか成分の効能を情報発信する医療者が徐々に増え、一部の認知症患者さんの間でも広がりを見せつつある一方で、厳密な医学的検証を通じての認知症患者に対する効果はまだ世界的にも証明されていません。そこで米ぬか成分の治療効果の検証のために、無作為化比較試験を臨床研究法に基づいた“医師主導研究”として行う運びとなったのです」

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