「顎関節症」を治すために知っておきたいこと 原因は何か?

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「噛み合わせや歯列の不正など口の中に問題があると、体の微妙なバランスの崩れにつながります。転倒しないように体で何とか調整しようとするため、首、肩、腰に凝りや痛みが生じる。骨盤が歪み、骨盤内の血流が滞って、骨盤内部にある女性器に負担を与え、月経痛が起こるのです」

 歯科治療によって顎関節症に至ってしまったケースも、今西院長は何度も経験している。

「歯を削ったり歯列矯正をしたり、というのは、それをやった後、正しい噛み合わせになっているかを慎重に確認しなければなりません。それが不十分だと、治療後にかえって噛み合わせが悪くなり、顎関節症になってしまうのです。入れ歯が合わずに顎関節症になっている人もいます。私は不要な抜歯は反対という意見ですが、その抜歯で噛み合わせが悪くなり顎関節症に至った患者さんも少なくありません」

 厄介なのは、顎関節症の治療に力を入れて行っている歯科が多くはないということ。特に音だけで痛みがない顎関節症では、歯科医にかかっても顎関節症の治療はせず放置されてしまうこともある。しかしそれが、全身の不調を引き起こしてしまう可能性がある。

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