著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランプ氏の性的暴行認定は「有害な男らしさ」の否定

公開日: 更新日:

 トランプ元大統領が、賠償金6.8億円を命じられた民事訴訟は、原告のE・ジーン・キャロルさんが「トランプ氏から性的暴行と誹謗中傷を受けた」という申し立てが認められたのと同時に、「有害な男らしさ」の否定でもありました。

 30年近く前に起きた事を証明するのは難しく、結局レイプは認められず、性的暴行にとどまりましたが、原告にとってはそれだけでも大きな勝利でした。

 トランプ陣営側は、キャロルさんが自身の名声のために「完璧なレイプ犠牲者」になりすましていると攻撃。しかしキャロルさんの弁護団は、トランプ氏が常に豪語している「自分は有名人だから、女はいくらでも寄ってくる」という態度を逆手に取ったのです。

 2016年大統領選直前に浮上した悪名高いビデオでトランプ氏は、「どんな女でも股間をつかむくらいならやらせてくれる」と発言しました。これに対し今回彼は「良くも悪くも当然のこと」と、重ねて正当化する証言をしたのです。これが「キャロルさんに対して、少なくとも性的虐待をしたことは十分考えられる」と、陪審員が判断する材料になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か