血糖値が急上昇した糖尿病予備軍が急いで受診すべき理由…怖いのは高インスリン血症

公開日: 更新日:

動脈硬化のリスクも高まる

 また、高インスリン血症になると、肥満脂質代謝異常や尿酸代謝異常にも影響して動脈硬化に進展するとされている。

「日頃から運動する人はインスリンによりブドウ糖が積極的に筋肉に取り込まれますが、運動しない人は内臓脂肪組織の脂肪細胞にブドウ糖や脂肪を取り込んでしまう。そのため高インスリン血症の人はぽっこりお腹になりやすい。さらに高インスリン血症の人は腎尿細管におけるナトリウム再吸収を増加させる一方で、尿酸の排泄を低下させると考えられるため、痛風や結石リスクが高まります。高インスリン血症の人は脂質異常症になりやすいこともわかっています。それは、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が増えて善玉(HDL)コレステロールが減ってしまうからです」

 実際、肝臓は余った血糖で中性脂肪を作り、インスリンは脂肪を分解する働きがある。しかし、インスリンの効き目が悪くなると、インスリンによる脂肪分解の力が弱まり、血管内の脂肪が多くなり、血管の内壁にコレステロールが蓄積して動脈硬化を起こす可能性が高まるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上