糖尿病患者の「足」はどうなっているのか? 15%に異変あり

公開日: 更新日:

 また「不健康な足」を放置したままウオーキングや運動を続ければ、重心の上下左右の移動に過不足が起き、エネルギー効率が低下するばかりでなく、関節や筋など骨格構造を損ない、ひざ痛腰痛を招くことになりかねない。

 では、どうすればいいのか?

糖尿病の人は、毎日、足を清潔に保つこと、靴下をはくこと、そして自分の足にあった靴を履き、足に異常がないか自分で観察することです。自分で見られないなら、家族や友人に確認してもらうことも大事です。そして、おかしいなと感じたら主治医や足病変に詳しい医師に少なくとも1年に1度は足を定期的に診てもらいましょう」

 トラブルの原因は歩き方や靴、血糖、血流、傷など多岐にわたる。そのため米国、カナダなど世界20カ国には足病医と呼ばれる専門医がいるという。

「ところが日本には、患者の靴下を脱がせて足病変を診る医師は非常に少ない。ある調査では、糖尿病患者の5%しか足を診察されていませんでした。それが、足病変の発見・治療が遅れてしまう原因です。医療者が足を診察するのを待つのではなく、自分から靴下、靴を脱いで、かかりつけの医師に相談するといいでしょう」

 あなたは大丈夫?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも