前立腺がんの疑い…「腫瘍マーカーPSAが高い」と言われたら知っておきたいこと

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がんでも放置していい場合がある

 前立腺がんには、生命予後に影響を与えるため治療が必要ながん(臨床的意義のあるがん)と、すぐに治療はしなくていいがん(今後、時期が来たら必要となる可能性があるがん)がある。

 手術や放射線の治療は、がんを除去するというメリットがある一方で、尿漏れや勃起障害といった後遺症も伴う。尿漏れは1年以内で多くは改善されるが、一部はそのまま継続する。

「治療によるメリットが大きければ手術や放射線を行うべきですが、そうでなければPSA監視療法といって経過観察が最善の選択肢となります。言い換えれば、臨床的意義が高くないがん、まだ治療しなくていいがんを診断しない、つまり、無駄な生検などを回避することが重要なのです」

 診断の時点で臨床的意義が高いがんの可能性を検討する。その最初の判断材料を得る検査が、MRIなのだ。「PI-RADS」というスコアリングで評価する。臨床的意義のあるがんの可能性が非常に低い「1」から、非常に高い「5」までの5段階がある。

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