著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【視力検査】健診では一部しか受けられない…重大な眼病の発見には不向き

公開日: 更新日:

 視力検査なんて今さら、という声が聞こえてきそうですが、健診でわれわれが受けているのは、視力検査の一部に過ぎません。

 健診で行うのは「裸眼または矯正」「遠方」「片眼」検査です。メガネやコンタクトレンズをつけている人は、普通は矯正視力のみ測ります。

 遠方視力は、視力表を5メートルの距離から見たときの視力。視力表とは、例の「C」の字(ランドルト環)が並んだ表のことです。検査では、オタマのような道具(遮眼子)で片目を隠すので、片眼検査と呼ばれています。基準値が設定されており、左右とも0.7以上なら正常と判定されます。何も問題ないように思えますが、この検査では遠視、つまり近いものがどれだけ見えにくいのかは分かりません。それを調べるためには「近方検査」を行う必要があります。近方用の視力表(下敷きぐらいの大きさの板にランドルト環を印刷したもの)を、目から30センチ離して、小さいほうがどこまで読めるか調べるのです。

「両眼視力」つまり両目で見たときの視力も大切です。普通は片眼視力よりも良くなります。自動車免許の視力は「両目の視力が0.7以上」となっていますが、これは両眼視力のことを言っています(もちろん矯正視力で構いません)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」