聴力は問題ないのに会話の内容がわからない…それは「APD」の可能性

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 APDの人は音を感知する内耳、中耳、外耳の機能に問題はないものの、聴覚情報を処理する脳の中枢神経に何かしらの問題があり、聞き取りが困難になるとされている。

 背景に発達障害が関係していると考えられ、阪本氏がこれまでに行った研究で関連性がより表面化しているという。

「APDと診断を受けた人の23%は発達障害を認めますが、その他にも診断には至らないグレーゾーンの方が多く含まれている可能性があります。また、80%以上は発達の凹凸が認められ、それを背景にした聞き取り困難の可能性があります。人は話を聞く際、相手に注意を向ける必要があります。しかし、発達障害のひとつADHD(注意欠如・多動症)の場合、特性によって聞き取るべき音を脳内で選択できないので、聞き取り困難が生じると考えられます」

 ほかにも、心理的ストレスで一時的に聞き取り困難が生じる可能性が高いと考えられているが、原因が多岐にわたるので診断基準が定まっていない。

■診断できる医療機関は限られるのが現状

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