著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

たった数分の短い運動でも寿命が延びる? 豪州の研究チームが学術誌で報告

公開日: 更新日:

 運動不足は、食習慣と並んで生活習慣病のリスクを高めると考えられています。実際、休日などの余暇時間に適度な運動をすることは、心臓病脳卒中の発生リスクの低下と関連していることが報告されています。

 とはいえ、多忙な人にとって貴重な余暇時間のすべてを運動に充てることは難しいかもしれません。そのため、日常生活の一環として行われる「短時間の運動」と健康状態の関連性が注目を浴びていました。短時間の運動とは、家事や育児など日常生活にとって必要不可欠な10分未満の動作のことです。

 そんな短時間の運動と健康状態の関連を検討した研究論文が「ランセット・パブリック・ヘルス」という学術誌の2023年10月号に掲載されました。

 英国の大規模データベースを用いたこの研究では、余暇時間に運動をしていない2万5241人(平均61.8歳)が対象となりました。運動量の計測は手首に装着可能な加速度センサーによって行われ、持続的な運動時間が、1分未満、1分以上3分未満、3分以上5分未満、5分以上10分未満のグループに分類されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋