著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

目標は小さくていい…数多く積み重ねることがやる気アップにつながる

公開日: 更新日:

 あまりコミュニケーションがない場合、自分の目に見えている範囲で目標を決めるようにしてください。自分が「よし!」と思える目標で構いません。自分で細かく目標地点を設定することは、この後、自分がどこに向かうかを定めてくれる羅針盤のような役割を持ちます。

 アメリカの心理学者スキナーが提唱した「スモールステップ」という学習や仕事の進め方があります。

 人間の脳には「報酬系」という神経のグループがあります。報酬系は、欲求が満たされることで活性化され、やる気が出たり幸福感を覚えたりします。そして、目標の難易度に関係なく、自分で「やる」と決めた目標の達成で、報酬系が活性化されることが、脳波などの測定によって明らかになっています。目標を細かく区切って、小さな成功体験を積み重ねれば、おのずとやる気が出る仕組みが、人間の脳には備わっているのです。

「今日はこの資料を完成させる!」など、毎日小さくてもいいのでタスクを目標にすれば、年間何十回、何百回と成功体験を積み重ねられます。脳の報酬系が何度も刺激され、ものすごく人間のモチベーションを向上させられます。大きなプロジェクトのゴールを目標にしてしまったら、適切な仕事ができていたとしても、成功体験は1年に1回あるかないかです。手応えは、多いに越したことはありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲