看護師FPが指南…がんと診断されたらお金のために今すぐすべきこと

公開日: 更新日:

 今、がんと診断されたらお金はどうする──? まずすべきことを、看護師からファイナンシャルプランナーへ転身し、病院や個人事務所でがん患者を対象に家計相談を行っている黒田ちはるさんに話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 がん治療の進歩で、治療効果が上がり、選択肢も増えた。また、がんは手術したら終わりではなく、その前または後に、薬物療法や放射線療法が行われることが珍しくない。かつてと比べ、治療費が高額化、かつ長期化する傾向にある。

「人によっては、年単位でがん治療が続くこともあります。当初の予定と異なり休業や退職をせざるを得なくなるケースもあるでしょう。窓口での支払いが高額になる場合に、自己負担額を所得に応じた限度額にするために医療機関に申請する限度額適用認定証(※)や、申請すれば支払った医療費の一部が戻ってくる高額療養費の制度を使っても、収入が減っている一方で出ていくお金が増える期間が続くと、家計が圧迫される可能性があります」

 どれくらい支障が生じるかは個人差があるものの、一般的にまずやるべきことは、支出と収入のバランスの確認だ。①今後の治療スケジュール②治療費③生活費やローンなど元々の支出④休業期間や復職のタイミングなど仕事や生活の予定⑤給料のほか高額療養費・傷病手当金(病気休業中に加入する保険組合から支給されるお金)など入ってくるお金--を書き出すと一目瞭然。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ