「痩せ」が糖尿病リスクを上げる…「スリムな体形であればいい」は間違い

公開日: 更新日:

「18~29歳の女性の研究データでは、低体重群(痩せ)の女性では食べる量も少ないが、運動量も少なかった。その結果、体重が少なく筋肉量が少ない、不健康な痩せとなっている。放置すると糖尿病になる確率が高まる耐糖能異常の割合を調べると、標準体重の群では1.8%しかいませんでしたが、低体重の群では13.3%。米国の肥満者で耐糖能異常が占める割合は10.6%なので、むしろ肥満より数値的に高かったのです」

 日本の若い女性で痩せている人は、前述の通り、食べない・運動しないという「エネルギー低回転型」が多かった。これはさまざまな健康問題を招く。月経異常、不妊、出産した新生児の低体重。赤ちゃんが出生時に低体重だと、将来的に糖尿病になりやすいことも明らかになっている。

「さらに深刻なのは、骨のもろさです。痩せた女性は骨粗しょう症になりやすく、若年者でも4割ほどが骨減少症と予想されます。これでは転んだ時に骨折しやすく、要介護のリスクを高めます」

■価値観の転換が不可欠

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩