バットで殴られたような痛みで意識を失った…百武桃香さん脳出血を振り返る

公開日: 更新日:

 福岡から飛んできてくれた母が毎日病室で寝泊まりしてくれて、お見舞いも多く、入院中に寂しいと感じたことはありません。でも、いつになったら学校に戻れるか、そもそも歩けるようになるのか? と不安になっていきました。

 緊急手術後に「脳動静脈奇形破裂による脳出血」と診断されました。小さい頃からの頭痛と関係があったかもしれません。ただ、当時はMRIなどの検査をしても、何の異常も発見されませんでした。中学、高校でも頭痛は市販の頭痛薬で治るので、特に気にしていなかったのです。

 救急搬送され、緊急手術で一命をとりとめましたが、そこから紆余曲折がありました。外した頭蓋骨は、脳の腫れが引くまでそのままで、戻す手術は約1カ月後でした。

 術前の検査で脳動静脈奇形の残存が見つかったので奇形摘出術と頭蓋形成術になりました。しかも摘出中に出血を起こしてしまい、輸血する大手術でした。

■頭蓋骨が細菌に侵され人工の頭蓋骨で蓋をする再手術を受けた

 その後、ほかの病院で2~3週間様子をみて、やっと地元九州の病院に転院となりました。ところが、患部に細菌が入ったようで傷口が膿んでしまったため、戻した頭蓋骨を再び外し、洗浄が行われました。細菌のついた頭蓋骨はもう使えないので、腫れが引くのを待って人工の頭蓋骨で蓋をする手術をしたのです。結果として、入院は1年間に及びました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発