著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

部下を成長させたければ結果ではなくプロセスを具体的に褒めよ

公開日: 更新日:

「最近の若者はダメだ」と嘆く世のビジネスパーソン教育者の声をよく聞きます。ですが、今に始まった話ではなく、紀元前の書簡にも「最近の若者は……」と書かれていたといった話があります。

 いつの時代も上の世代は、若い世代に不満を持つものです。年の離れた人たちがうまく付き合っていくには、お互いが努力し、ギャップを埋めていくしかありません。そこで大事なことが「褒める」です。

 人間は褒められることが大好きです。なぜ褒められるのが好きか? それは自分が一番関心を持っているのは、自分自身の評判だからです。人は誰かに認められたい動物で、どんな立場でも年齢でも、自分自身のことや自分が興味関心を持っていることを褒めてもらうとうれしいと感じる生き物なのです。そして、認められたという気持ちが、さらなるやる気やモチベーションへと変化していきます。こうしたロジックをそのまま人間関係でも生かすことが大切です。

 例えば、「この資料をコピーしてきて」と頼まれ、コピー資料を渡したとき、「もっと早くやってくれ」と言われるのと、「丁寧で助かるよ」と言ってもらえるのとでは、後者の方が圧倒的にやる気につながります。役に立っている実感を得られると満足する──こうした本能を自己効力感というのですが、褒められることと同様に、役に立っていると感じさせることも重要なのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  2. 2

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    小嶋陽菜はブランド17億円売却後に“暴漢トラブル”も…アパレル売れまくりの経営手腕と気になる結婚観

  5. 5

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  1. 6

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  2. 7

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  3. 8

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 9

    「仮面の忍者 赤影」で青影役 金子吉延さんは週5日の病院通いで「ダイジョーブ?」

  5. 10

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪