新がん治療で注目「放射性リガンド療法」の威力…細胞の内外から放射線を照射

公開日: 更新日:

「リガンド」とは、「結合するもの」という意味。放射性医薬品ががん細胞に到達するのは、もちろん偶然ではない。「A」というがんがあるとすると、「がんA」に集まる特定の化合物がある。その化合物を人工的に作り(がん標的分子「リガンド」)、キレート剤という低分子薬剤によって、放射性同位元素と強固に結合させる。つまり、リガンドと放射性同位元素(&キレート剤)で成り立つ薬が、放射性リガンド療法で用いられる放射性医薬品(放射性リガンド)となる。

「がんA」には「リガンドA」を、「がんB」には「リガンドB」を、というようにリガンドを変化させれば、さまざまな種類のがんに対応できる可能性がある。

■散らばったがんにも有効

「放射性リガンド療法は、放射線照射でがんを縮小・消失させる『治療』だけではなく、『診断』にも使えます。放射性同位元素には診断用のものもあり、診断用とリガンドを結合させた放射性医薬品を投与すれば、がんの場所に集まるので、どこにがんがあるかがわかります」


 診断用放射性リガンドで標的の場所を確認した後、続いて治療用放射性リガンドで治療を行うこともできる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐