著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

湿布を貼ったあとは「紫外線」を浴びないように注意する

公開日: 更新日:

 打撲、関節痛、腰痛などに用いられる「湿布」は、ドラッグストアなどでも市販されていることもあって、比較的身近なクスリです。高齢になると関節痛や腰痛に悩む人が多く、ほとんどの方が一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

 さて、この湿布には注意してほしいこと、それも貼っているときではなく特に貼ったあとに注意してほしいことがあります。「光線過敏症」という副作用です。

 湿布に含まれる成分のうち、ケトプロフェンとジクロフェナクナトリウムを主成分とするものには、添付文書上に副作用として光線過敏症の記載があります。光線過敏症とは、その名の通り光によって引き起こされるもので、主な症状としてかゆみ、紅斑、水疱が現れます。重篤な場合には湿布を貼った部位だけでなく全身に症状が広がるケースもあり、注意が必要です。

 どんな光でも生じるわけではなく、特に紫外線が原因となります。夏の時季は太陽の日差しが強いだけでなく、暑さのために薄着になる機会が多くなり、皮膚が紫外線にさらされるリスクが高くなります。また、腰や肩に湿布を貼っている場合は衣服である程度日差しを回避することができますが、肘や膝といった肌が露出することが多い部位に貼っている場合は特に注意が必要です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった