物忘れが目立つ…認知症を疑ったら「てんかん」のチェックも

公開日: 更新日:

 脳神経の病気である「てんかん」は、認知症と間違えて診断され、適切な治療を受けられていない人も少なくない。今年8月、部分発作を適応とする抗てんかん薬が8年ぶりに発売されたが、これを機に、てんかんがどういうものかを知っておきたい。

 てんかんは、あらゆる年齢で、すべての人に発症する可能性のある病気だ。自治医科大学付属病院院長・脳神経外科教授の川合謙介医師は「てんかんは最もありふれた神経学的疾患のひとつ。この帰り道、あなたが突然てんかんを発症してもおかしくない」と話す。

「過去に警察庁と共同で大規模調査した結果では、てんかんで交通事故を起こしたケースの3分の1は、それまでてんかんと診断されておらず、事故を起こしててんかんが判明した方でした」(川合謙介医師=以下同)

 てんかん患者でなくても、今後もそうだとは言い切れない。他人事にできない病気とも言える。

 てんかん発作は、脳内の神経細胞が何らかの原因で一斉に強い電気を出し、脳の機能が乱れ、情報の受け取り・命令・体の動きのコントロールができなくなって起こる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒