血液がんの「CAR-T療法」保険適用から5年…その実力は?

公開日: 更新日:

 流れはざっとこうだ。がん治療の過程でCAR-T療法が適しているのではないかと判断されると、CAR-T療法を実施している病院へ紹介され転院。検査の結果、CAR-T療法が適しているとなった場合、専門施設で患者の血液中から採取したT細胞に対し、特定の抗原を認識できるよう遺伝子操作をする。そうやってできたCAR-T細胞(元T細胞)が必要量まで増えたら、患者が入院する医療機関へ輸送、患者に投与される。

 CAR-T療法を受けられる条件として、まず血液がんであること。胃がん大腸がん肺がんのような臓器や組織に腫瘍ができる固形がんは現時点では対象外。

 次に血液がんならすべてが対象となるわけではなく、Bリンパ球(白血球の一種)ががん化した血液がんに限られる。例えば多発性骨髄腫、悪性B細胞リンパ腫、急性Bリンパ性白血病だ。悪性リンパ腫でも、Bリンパ球が関係していなければ対象外となる。

 さらにCAR-T療法は現在4種類あり(注参照)、それぞれ対象とする病気や狙う抗原、適応条件などがやや異なる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし