著者のコラム一覧
朝倉博孝埼玉医科大教授

泌尿器科専門医、共著・論文に「夜間頻尿診療ガイドライン」「過活動膀胱診療ガイドライン」など。

(4)「前立腺がん」のロボット支援手術は回復が早く合併症リスクも低い

公開日: 更新日:

 最近、PSA関連物質の測定が保険で認められるようになり、診断の精度を上げるのに役立っています。この検査で診断がよりはっきりすれば患者さんの精神的負担も軽くなると思います。

 さらに、確定診断の技術も進歩しています。MRI検査と超音波検査による画像を合成した「ナビゲーションシステムガイド」による生検が普及し、より正確にがん組織を特定することができるようになり、治療に役立っています。

 治療はがんの進行度や年齢、健康状態などによって違ってきますが、一般的なのが手術療法です。今はロボット支援手術が主流で、術後の回復が早く、合併症のリスクも低くなっています。ただ、術後の後遺症として尿漏れや勃起不全などが出ることもあります。

 また、放射線治療もがんの状態によっては有効です。最新の技術には、IMRT(強度変調放射線治療)やSBRT(定位放射線治療)などがあり、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えつつ、がん細胞を効果的に破壊します。より正確に狙った部位に放射線を当てることができるようになったためで、通院期間も短くなっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし