(1)「大食い」「肥満」でも低栄養…体格とイコールではない

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 そして摂取する栄養素の中でも特に意識して取っていただきたいのが、タンパク質です。ADL(日常生活動作)に影響する筋肉の原料になるため、ことさら重要なのですが、不足気味の方も多くいらっしゃいます。

 さて、何を取るべきかをお話しする前に、チェックしていただきたいことが2点あります。

 まず、咀嚼機能が低下していませんか? 食事をするには噛む力・のみ込む力が不可欠です。加齢とともに咀嚼機能は衰えていきますが、年齢以上に衰えが過剰だと、食事ができず必然的に低栄養になります。

 入れ歯や噛み合わせ、口回りの筋力の低下が咀嚼機能に関係している可能性がありますので、歯科医に相談してみてください。

 次に、自己流で食事制限をしていませんか? 持病のある高齢者によく見られます。ある2型糖尿病の患者さん(70代)は減量や血糖コントロールに熱心に取り組むあまり、必要以上に痩せてしまいました。

 かかりつけ医から「フレイルの可能性」を指摘され、管理栄養士の支援のもと食事指導を開始。栄養補助食品の活用や食事のタイミング、内容が見直され、フレイルの進行にストップがかかりましたが、もし自己流の食事制限が続いていたら、要支援・要介護に至っていたかもしれません。

▽本川佳子 管理栄養士。東京農業大学大学院修了後、急性期病院勤務を経て在宅栄養管理を行う。2015年から東京都健康長寿医療センター研究所。

【連載】寝たきり招く フレイルを防ぐ食生活

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