「乳がん」早期発見のために知っておくべき5つのポイント 遅れれば治療費も高額に
早期発見のための1つ目のポイントは「ブレスト・アウェアネス」(乳房を意識する生活習慣)。
「日頃から乳房を触ることで、ちょっとした変化に気づきやすい。前と違うと感じたらすぐに乳腺外科を受診してほしい」
加えて、40歳以上を対象に2年に1回が推奨される乳がん検診が必須となる。これが2つ目のポイント。自治体で実施しているものは検査費に補助が出る。
■マンモグラフィーか乳房超音波検査か
乳がんの有無を調べる代表的な検査がマンモグラフィー(マンモ)と乳房超音波検査(超音波)。乳がん検診ではマンモを行う。しこりがわからない早期乳がんの検出に優れ、継続して受けることで乳がん死亡率が低下することが統計学的に証明されているからだ。ただマンモは、高濃度乳房というタイプの乳房がんを見つけ出すのは不得意。高濃度乳房は一般的に若い世代に多く、これらの乳房には超音波が適している。マンモと超音波、どちらも得意・不得意があるので、理想はマンモと超音波、両方受けることだが──。