著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

不眠改善の薬は睡眠薬に限らず…痛みで眠れない人には痛みの調整を

公開日: 更新日:

 たとえば、肺動脈に血栓ができて血流が妨げられる「慢性肺血栓塞栓症」を患う80代の女性は、呼吸苦と腰痛で不眠に陥ったとのことで、呼吸苦緩和と痛み止めの薬の調整で、眠れるようになりました。

 また、将来への不安から「入眠障害」と「中途覚醒」が続いていた50代の男性患者さんには、気持ちを落ち着かせる薬を調整し、安心して夜を過ごせるようサポートしています。

 こうしたケースでも、単に睡眠薬を処方するだけではなく、その方の生活スタイルや価値観に合わせたお薬の選択や調整を行うよう心がけています。

 そのためには、患者さんやご家族と時間をかけてじっくり話し合うことも必要です。対話を重ねながら不眠の背景を探り、最善の対応を見つけていく──。こうした丁寧な対応ができるのも、在宅医療ならではの特徴だと私たちは考えています。

 質の良い睡眠は、より良い療養生活を支える大切な要素です。在宅医療では、睡眠も決して軽視することなく、心身の健康を支える柱の一つとして取り組んでいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?