(4)「チャレンジ依存症」という病気を理解することが不可欠
そのため、家族も水を差すようなことを言ってはいけない。
「『気を緩めないでね』『事件のことを忘れないでね』などと声を掛けることは逆効果です。本人は懸命に自信を育もうとしているわけですから、かけるべく言葉は、(いかなる状況であっても)『信じているからね』であり、それは家族の本音でなくても、有効となります。長年、依存症患者さんと話してきましたが、『トンネルを抜けることはできます』と断言します。病気の正体を理解し、これからの自分を信じられるように行動すること。チャレンジ依存症は、意志が弱いわけでも、家族や被害者の気持ちが分からないわけでもないのですから」 (おわり)