(2)アトピーや虫刺されが悪化…「汗」は放置せずこまめに拭く
矢端医師によると「皮膚は体の中の鏡」だそうです。内臓が不健康だと皮膚に現れ、場合によっては重大な病気のサインのこともあると言います。
「健康な人は肌に張りがありますが、猛暑疲れで不調が続くと、肌の張りやみずみずしさが失われ、乾燥肌にもなりやすくなります」
乾燥肌は皮脂と水分の不足で起きますが、ビタミンE、A、B群、たんぱく質やカルシウムなどをバランスよく取ることが不可欠だそうです。
「特に、ビタミン類は必須。肌の潤いを保つ働きのA、新陳代謝を高め、皮膚粘膜を強くする働きのB群は積極的に取ることをお勧めします」
Aを多く含む食材にはニンジン、シシトウ、レバーなど、B群が多いのは春菊、サンマ、サバ、ウナギ、大豆などがあります。
また、睡眠不足も肌の大敵。体と同様に皮膚も疲労し栄養が行き届かなくなるため、肌の張りやつやがなくなり、カサカサして荒れてくるそうです。
「暑さでイライラして眠れない時には、カルシウムが多い牛乳を飲むといいでしょう。血中のカルシウムが不足すると神経細胞が興奮してしまうのです」