著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

アプリが薬になる…DTx(デジタル治療)は新しい医療のかたち

公開日: 更新日:

 近年、薬剤師は薬の説明だけではなく、「患者の行動変容を支える」「服薬以外のアドヒアランス(※)を支援する」といった新しい関わりも増えてきています。患者さんがアプリをちゃんと使っているか、日々の記録が進んでいるかをフォローするのは、薬剤師が得意とする「寄り添う力」が生かされる場面です。

 一方で、アプリが「使われない」「続かない」「間違った情報を与える」といったケースでは、薬剤師が「このアプリ、使えてますか?」と一声かけるだけでも、治療継続に大きな違いが出てくるはずです。大事なのは、「デジタルだから便利」ではなく、「人が関わるから意味がある」という視点です。薬剤師の仕事は、薬を渡すだけではありません。治療に伴走することもまた、立派な薬剤師の仕事なのです。

※病気に対する治療方法について、患者が十分に理解し、服用方法や薬の種類に十分に納得した上で実施、継続すること。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ