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高橋邦尚ゆとりが丘クリニック 院長

1952年岩手県生まれ。岩手医科大卒業後、県立磐井病院、岩手医科大病院、都立駒込病院に勤務。米国のジョンズ・ホプキンズ大に留学。岩手県立中央病院放射線科医長を経て、1999年に岩手県滝沢市に「ゆとりが丘クリニック」を開院した。

(2)「最新医療」=「最先端の画期的治療」とは限らない

公開日: 更新日:

 上記のいずれも100%の手を尽くして治療したが、最良の結果とはならなかったという医学の歴史のひとつである。科学としての医学には未知のことが多く、これからも医学はこのような歴史を繰り返していくのであろう。

 さて、冒頭の患者さんの質問に戻ろう。患者から問われる質問の究極は「先生ならばどうします?」なのだが、私なら同じ時代に生きる医療者の熱量と高い志を信じて、標準治療を粛々として受け入れるつもりである。

 これは副作用と効果をてんびんにかけて、効果が上回るという一定の評価が定まっている治療を指す。いわゆる先進医療の中には評価が定まっていないものもあり、一部に試験的な要素もある。先進医療=最先端の画期的治療とは限らない。 =つづく

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