著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【鴨】「肺」に潤いを与えつつ「血」も補充し、老人性乾皮症を改善

公開日: 更新日:

 命に関わる疾患ではないものの、生活の質を大きく下げる原因になります。外からのケアも大切ですが、食養生も見直して改善を図りましょう。

 中医学において、肌の乾燥は「肺」と呼ばれる臓器との関係が深いと考えます。肺は皮膚との関連が深く、肌に潤いを与えたり、その表面をガードすると考えられています。よって、肺の働きが弱ると肌にその状態が現れ、肌が乾燥しやすくなるのです。とくに空気が乾燥する秋は、肺も乾燥しやすくなる季節で、トラブルが起きやすくなります。

 また、皮膚の乾燥は、体を滋養する栄養成分である「血」の不足も関係しています。皮膚に充分な栄養が行き渡らないことで、乾燥したり、荒れるといった症状が起きるのです。改善のためには身体の中からしっかりと保湿し、血を補う食材を取り入れることが大切です。

 おすすめの食材は鴨肉。乾燥が気になる秋の薬膳に使用されることが多く、肺に潤いを与えるとともに全身に水分を補い、血も補充する働きがあります。また、体力や気力を養う働きもあり、暑さで失った水分もチャージできるため、この時期にはぴったりの食材です。夏に疲れた身体を癒すためにも取り入れることをおすすめします。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?