【鴨】「肺」に潤いを与えつつ「血」も補充し、老人性乾皮症を改善
命に関わる疾患ではないものの、生活の質を大きく下げる原因になります。外からのケアも大切ですが、食養生も見直して改善を図りましょう。
中医学において、肌の乾燥は「肺」と呼ばれる臓器との関係が深いと考えます。肺は皮膚との関連が深く、肌に潤いを与えたり、その表面をガードすると考えられています。よって、肺の働きが弱ると肌にその状態が現れ、肌が乾燥しやすくなるのです。とくに空気が乾燥する秋は、肺も乾燥しやすくなる季節で、トラブルが起きやすくなります。
また、皮膚の乾燥は、体を滋養する栄養成分である「血」の不足も関係しています。皮膚に充分な栄養が行き渡らないことで、乾燥したり、荒れるといった症状が起きるのです。改善のためには身体の中からしっかりと保湿し、血を補う食材を取り入れることが大切です。
おすすめの食材は鴨肉。乾燥が気になる秋の薬膳に使用されることが多く、肺に潤いを与えるとともに全身に水分を補い、血も補充する働きがあります。また、体力や気力を養う働きもあり、暑さで失った水分もチャージできるため、この時期にはぴったりの食材です。夏に疲れた身体を癒すためにも取り入れることをおすすめします。