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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

山瀬まみさんは子宮体がん闘病中に…がんによる脳梗塞は劇的に発症するケースも

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 血栓のできやすさは、Dダイマー検査などでチェック。これは血液中にどれくらいの血栓があるか調べるもので、数値が高いほど多くの血栓があると判断します。

 こうした検査の数値がよくないのに、糖尿病をはじめとする脳梗塞を起こすような基礎疾患がなければトルソー症候群が疑われるのです。

 トルソー症候群による脳梗塞と分かったら、がんが隠れていないか入念にくまなく検査します。

 一般にがんの進行はゆっくりですが、がんによるトルソー症候群は劇的に症状が出ることもあって要注意です。たとえば脳梗塞を起こした部位が呼吸中枢や意識中枢など生命活動に直結する場合、すぐに血栓を溶かさないと、命を落とす恐れがありますから。

 そのためトルソー症候群と診断されると、血栓をできにくくする薬を服用して脳梗塞を予防。当然、がんの治療と並行してトルソー症候群の治療も行われることがありますが、その場合は一部の血栓をできにくくする薬の影響で、抗がん剤の効き目が強くなったり、逆に弱くなったりすることもあるため、どちらの薬も相互作用に注意して選ぶことが大切です。

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