“夢の薬”が変えたアメリカ人の「体」と「心」…肥満王国返上か?
同時に注目なのは、「自分らしい体型を肯定する」ボディ・ポジティブのコンセプトが揺らぎ、「自己管理できる体」が再び理想化されつつあることです。
ボディ・ポジティブをスローガンにしていたセレブが、薬によって激痩せした姿を見て、多くのアメリカ人は複雑な気持ちになっています。
GLPー1受容体作動薬は費用負担が高く、恩恵を受けられるのは富裕層が中心となるため、さらに医療格差が進むという批判もあります。薬で体を変えることが「努力」に取って代わる時代、痩せることは意志ではなく、購買力の象徴になりつつあるのです。



















