著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

ドライアイ(2)涙が出ていても要注意…目の健康を守る涙とは別もの

公開日: 更新日:

 市販の目薬で対処する人も多いですが、重症化するととても厄介です。自覚がある方は眼科医で適切な処置を行っていただきたいと思います。

 患者さんの中には、「涙は出ているからドライアイじゃない」とおっしゃる方が結構います。泣いたりあくびをしたりしたときに出る涙と、目の表面を覆って目の健康を守る涙とは別のものです。つまり、涙は出ている=ドライアイではない、とはなりません。

 前回は眼科でのドライアイの検査に「BUT検査」があることをお伝えしました。ほかにドライアイが疑われる患者さんに行う検査として「シルマー検査」があります。涙の状態や目の表面の状態を詳しく知るために行います。

 下のまぶたにろ紙を挟み、そのろ紙が濡れる長さで涙の量を測るというもの。検査時間は1分かかりますが痛みはありません。正常な人はろ紙が10ミリ以上涙で濡れるのですが、ドライアイになっている場合はそれに至りません。

 染色検査を行うこともあります。これはフルオレセインと呼ばれる染色液を目につけ、涙に色をつけて高倍率の顕微鏡で医師が観察する検査となります。目の表面とまぶたの間にたまった涙の量や涙の質を確認します。こちらも痛みはありません。

【連載】一生見える目をつくる

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル