「急性心筋梗塞」で女性の死亡率が高い理由と対策
こうしたさまざまな要因によって、女性は急性心筋梗塞の死亡率が高いということを意識して、日頃から対策を講じましょう。日本の場合、心筋梗塞を含めた心臓病につながるリスクファクター、遺伝的素因や生活習慣病の有無などを把握できる健康診断がきちんと実施されている環境が整っています。ただ、女性の中には若いうちに家庭に入るなどして定期的な健康診断をしっかり受けていない人も少なくありません。
ですから、専業主婦でも働いている女性でも、定期的に健診を受けて、まずは自分が抱えているリスクファクターをきちんと把握しましょう。そのうえで、高血糖、高血圧、高コレステロール、肥満などのリスクファクターがあれば、きちんと治療を受けて積極的に管理していく。こうした姿勢が、死亡率の高い重症の虚血性心疾患を防ぐ一番有効なアプローチだといえます。
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