著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

円錐角膜(2)中等症以上になるとハードコンタクトレンズで視力を確保

公開日: 更新日:

 中等度以上に症状が進行すると、突出した角膜が半透明に濁ることがあります。角膜とは本来透明なものですから、濁ると当然ながら視界が悪くなる。人によっては濁りのせいで、光をまぶしく感じるようになることも。さらに進行すると、突出した角膜が膨れ上がってしまう「急性水腫」が起きることもあります。これは、角膜の裏側のデスメ膜という膜が破れ、目の中で作られている房水が角膜内に入り込み角膜が腫れた状態になってしまう。これが原因で、視力が突然低下する人も多いのですが、数週間~3カ月で改善することもあります。しかし、その後も視力不良につながってしまうこともあります。

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