(1)老化や疾患の大本である「活性酸素」を無毒化する

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 ポリフェノールは、ファイトケミカルの中で「フェノール性水酸基を2つ以上もつ化学構造のグループを指します。この水酸基が活性酸素に電子や水素を与えて、活性酸素を無害化し、抗酸化作用を示します」(川畑球一准教授)。

 活性酸素については、聞いたことがある人も多いのではないか。空気中の酸素が変化して化学的な反応性(酸化力)が強くなった物質の総称であり、あらゆる疾患、老化の大本ともいえる物質だ。体内でたんぱく質や脂質、核酸(DNA)などとくっつき、酸化して変性する。ポリフェノールはそうなる前に活性酸素とくっついて無害化=抗酸化する。これがポリフェノール共通の健康効果だ。

 その他、ポリフェノールには、種類によって独自の健康効果も認められている。連載2回目では緑茶、3回目では紅茶のポリフェノール効果を詳述したい。

 ポリフェノールを茶葉に絞った理由は3つある。

 1つ目は、緑茶ポリフェノールであるカテキンに期待される胃がんや肝がんの抑制効果などの研究が進んでいること。

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