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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「脂肪肝」から「糖尿病」への道を断ち切る2026年へ

公開日: 更新日:

 これらのことから「動脈硬化易発症病態としての脂肪肝の検討」という論文を日本肝臓学会など権威ある学会誌に投稿するのですが、当時は脂肪肝が動脈硬化の原因になどなるはずがないと一蹴され、2年後、ようやく日本消化器集団検診学会誌に連載されました。

 論文の中では、脂肪肝から5年経過するうちに糖尿病になる人が多いことも記載しました。脂肪肝460人のうち79人(17.2%)、非脂肪肝1792人の中で130人(7.3%)が発症したことが判明、脂肪肝でも進行したケースはより糖尿病になる頻度が高い印象を受けたものです。脂肪肝を放置すると、糖尿病発症の可能性が大きいのです。さらに外来で経過を見ていると、約10年脂肪肝が継続している方が糖尿病も合併していることに気がついたのです。

■インスリン抵抗性は脂肪肝から始まる

「糖尿病を引き起こし、多くの重大な病気の発生源となる」--これこそが脂肪肝がもたらす最大の弊害と考えています。

 脂肪肝を約10年間放置していると、代謝機能が鈍って糖のコントロールがうまくできなくなり、糖質の摂取後、慢性的に高血糖になります。高血糖状態が続くと、膵臓から分泌されてくるのがインスリンです。インスリンには血糖値を下げるだけでなく、糖質を脂肪に変える作用があります。すなわち、高血糖でインスリンが多く分泌される状況が続いていると、脂肪肝が悪化してしまいます。

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