著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「力強いポーズ」は本当にプラス方向に働くのか?

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 さらに、賭け事をする(リスクを取る)行動においては①が86%に達したのに対し、②は60%にとどまっていたそうです。力の感覚に関しても、①は「より力強く感じる」ことが明らかだったといいます。

 カーニーらは、短い時間でも非言語的な「力強い姿勢」を取るだけで、テストステロンが上昇し、コルチゾールが減少すると結論づけています。その後、この話が講演配信コンテンツ「TEDトーク」で話されると、史上2番目に多く視聴されるほど、説は広く普及することになりました。

 ところが──。これだけ注目を集めたことで、15年にチューリヒ大学とストックホルム商科大学の学者たちによって、200人という被験者を対象に、「本当に効果があるのか?」と大規模な再検証が行われることになったのです。

 この調査の興味深い点は、被験者が参加の条件を知らない盲検(ブラインド)方式で実験が実行されたということです。10年の実験では、条件を伝えられていたため、無意識のうちに参加者の行動に影響を与えていた可能性があった。それを排除したというわけです。

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