「力強いポーズ」は本当にプラス方向に働くのか?
さらに、賭け事をする(リスクを取る)行動においては①が86%に達したのに対し、②は60%にとどまっていたそうです。力の感覚に関しても、①は「より力強く感じる」ことが明らかだったといいます。
カーニーらは、短い時間でも非言語的な「力強い姿勢」を取るだけで、テストステロンが上昇し、コルチゾールが減少すると結論づけています。その後、この話が講演配信コンテンツ「TEDトーク」で話されると、史上2番目に多く視聴されるほど、説は広く普及することになりました。
ところが──。これだけ注目を集めたことで、15年にチューリヒ大学とストックホルム商科大学の学者たちによって、200人という被験者を対象に、「本当に効果があるのか?」と大規模な再検証が行われることになったのです。
この調査の興味深い点は、被験者が参加の条件を知らない盲検(ブラインド)方式で実験が実行されたということです。10年の実験では、条件を伝えられていたため、無意識のうちに参加者の行動に影響を与えていた可能性があった。それを排除したというわけです。


















