著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

パソコン作業は「音楽」を時折聴くことで集中力アップ

公開日: 更新日:

④実験の最初に4つの数字を覚えてもらい、作業中にその数字が表示された際は、覚えた数字と同じかどうかを判断してボタンを押すグループ

 ②③④は、一見同じように見えますが、④のみ「別の作業(頭の切り替え)」をさせるという目的を設けたわけです。

 比較したところ、①②③のグループは、時間が経つにつれて集中力が切れ、反応の正確さや速さが下がってしまうことが分かった一方、途中で数字のチェックという別の作業をした④だけは、50分間ずっと成績が落ちず、高い集中力を保ち続けることが判明しました。

 これまで「集中力が切れる」という現象は、車からガソリンがなくなるように、頭の中の「注意を向けるエネルギー」が減っていくからだと考えられていました。しかし、この結果は、エネルギー切れが原因ではなく、脳がずっと同じ目標に向かっていることに「慣れる」ことで飽きてしまい、反応しなくなってしまうことが示唆されたのです。

 つまり、私たちが長時間勉強や作業をするときは、ずっと同じことだけを続けるよりも、ごく短時間でもいいので、あえて別のことを挟む方がいいということです。脳の目標を一度オフにして、またオンにするというアクションがあることで脳はリフレッシュし、結果として長く集中力を保てるというわけです。

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