たった8分の「マインドフルネス呼吸」で集中力が回復する
仕事や学習、さまざまな場面で集中力が求められます。その際、一助となるのが、「マインドフルネス」です。
マインドフルネスは、過去の経験や未来の不安にとらわれず、「今この瞬間」に意識を集中させる心の訓練術です。瞑想などもマインドフルネスの一環なのですが、瞑想してくださいと言われても、多くの人がどのようにやればいいのか迷ってしまうと思います。
そこで参考にしたいのが、大連理工大学のタンらの研究(2007年)です。参加者に8分間の呼吸に集中するマインドフルネス練習を行ってもらったところ、被験者のパフォーマンス指標は著しく改善したといいます。
具体的に、疲労や注意散漫を示す指標が、マインドフルネス練習を行わなかったグループと比べて、平均で約30%減少し、反応の一貫性を示す「反応時間の変動係数」も、マインドフルネスをしたグループは平均で20%低下し、安定した集中状態を保ちやすくなったことが分かりました。
では、どのようにして呼吸に集中したのか? 方法は以下の通りです。