著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「運動+感動」でウェルビーイング=幸福感がアップする

公開日: 更新日:

 例えば、「運動」と「心理的活動」の組み合わせとして、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスタームらが提唱する「Awe Walk=畏敬ウオーク」を挙げています。これは、自然の景色や建物のすごさに感動しながらウオーキングするアクションを指し、単に歩くだけでなく、「風が抜ける気持ちのいい場所を歩いている」「緑がたくさんある」など、驚きや感動に注意を向けながら歩くというものです。 

 人間は、広大な景色や偉大なものに圧倒されると畏敬の念を感じることが少なくありません。このとき、相対的に「自分という存在は小さい」と感じてしまうことがありますが、これを「スモール・セルフ」と呼びます。

 実は、こうした自分の存在や悩みがちっぽけに思えるような視点を持つことは、ネガティブな感情を減少させ、前向きな感情や他者への優しさを高めると考えられています。

 つまり、気持ちを上向きにしたいときなどは、積極的に驚きや感動に触れられるような散歩コースを取り入れるだけで効果は表れるということです。これは自然に限った話ではなく、自分が感動できるような場所などでも有効です。

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