死にたいといわれたらどうすればいい?(2)相談は1人で受けず支え手を広げる努力を
■「共感」と「肯定」を区別
自殺を口にする人と話をする際に気をつけたいのは、「共感」と「肯定」を区別することだ。「死にたいと言う人に共感すれば、死に向けて背中を押すことになるのではないか?」と思う人もいるが、「死にたくなる気持ち」に共感することと「死」を肯定することは別だ。この姿勢を一貫して持ち続けることが重要となる。
可能であれば、具体的に危険の程度を確認することも重要だという。例えば、「いま具体的な方法まで考えているのか」「準備しているのか」までを聞くことだ。
「こういうことを聞くと、かえって自殺を誘発するのではないかと心配する人がいますが、それは誤解です。もし手段が具体化しているなら、まずはその手段に近づきにくくする、使いづらくするような環境を調整し、安全な環境をつくる必要があります」
話を聞く側の注意事項としては、ひとりでは抱え込まないことだ。それはあまり良くないことかもしれないという。
「善意のある人ほど、自殺を口にする人に対して真摯に向き合おうとして頑張りすぎて疲弊することがあります。その結果、最後にきついことを言ったり、関係が壊れてしまうかもしれません。可能ならばひとりで頑張り過ぎずに、家族、学校、医療関係、心理士などの心理関係、相談機関など、支え手を広げることも重要になります」
令和6年度の自殺者数は2万320人に上る。これは亡くなった人の数で、未遂に終わった例はこれより何倍も多いと推定される。自殺は決して遠くの存在ではなく、身近な問題であることを忘れてはいけない。


















