死にたいといわれたらどうすればいい?(2)相談は1人で受けず支え手を広げる努力を

公開日: 更新日:

■「共感」と「肯定」を区別

 自殺を口にする人と話をする際に気をつけたいのは、「共感」と「肯定」を区別することだ。「死にたいと言う人に共感すれば、死に向けて背中を押すことになるのではないか?」と思う人もいるが、「死にたくなる気持ち」に共感することと「死」を肯定することは別だ。この姿勢を一貫して持ち続けることが重要となる。

 可能であれば、具体的に危険の程度を確認することも重要だという。例えば、「いま具体的な方法まで考えているのか」「準備しているのか」までを聞くことだ。

「こういうことを聞くと、かえって自殺を誘発するのではないかと心配する人がいますが、それは誤解です。もし手段が具体化しているなら、まずはその手段に近づきにくくする、使いづらくするような環境を調整し、安全な環境をつくる必要があります」

 話を聞く側の注意事項としては、ひとりでは抱え込まないことだ。それはあまり良くないことかもしれないという。

「善意のある人ほど、自殺を口にする人に対して真摯に向き合おうとして頑張りすぎて疲弊することがあります。その結果、最後にきついことを言ったり、関係が壊れてしまうかもしれません。可能ならばひとりで頑張り過ぎずに、家族、学校、医療関係、心理士などの心理関係、相談機関など、支え手を広げることも重要になります」

 令和6年度の自殺者数は2万320人に上る。これは亡くなった人の数で、未遂に終わった例はこれより何倍も多いと推定される。自殺は決して遠くの存在ではなく、身近な問題であることを忘れてはいけない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  2. 2

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  3. 3

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  1. 6

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  2. 7

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  5. 10

    ベタ折れで肝いり法案断念の維新 吉村代表と馬場前代表にミゾで「国会組」vs「大阪組」のバトル勃発