著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

白血病根治のカギは寛解導入の抗がん剤…闘病中の西山茂行氏は吐き気がつらいと告白

公開日: 更新日:

 小児は5年生存率がおよそ7割と根治が期待できますが、成人は加齢によって5年生存率が低下し、40歳までは5割、65歳以上では2割ほど。その一方、65歳以上でも、タイプによっては4割近くは治る可能性もありますから、あきらめてはいけません。

 治療の中心は抗がん剤です。寛解導入療法で白血病細胞を極力減らし、地固め療法で根絶を目指します。特定の遺伝子異常があるケースは、分子標的薬がよく効くことも珍しくありません。

 西山さんが、「白血病の治療は『絶対に治す、という強い精神力』、次に『相当な体力』を必要とする」とブログに書かれたのはその通りで、抗がん剤治療を粘り強く乗り越えることがとても大切です。そうやって白血病細胞を叩いたら、元気な方は60代後半でも骨髄移植をします。西山さんも、この前向きさがあれば、骨髄移植をして根治することが可能だと思います。

 もうひとつ根治を目指すために重要なのが、早期に治療を受けること。前述の症状を気にしながらも受診が遅れて、白血病細胞が全身に回ってしまうと、肝心の抗がん剤治療が思うようにうまくいかず、副作用もきつくなり、乗り越えることが難しくなりやすいのです。月並みですが、早期発見・早期治療は、白血病の治療においても、当てはまります。

 決して楽な治療ではありませんが、頑張っていただきたいと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に