子どもの歯科矯正…始める前に押さえておきたいポイント
こうしたトラブルの背景に、見落とされがちな事実がある。「小児歯科」「矯正歯科」の看板は、歯科医であれば資格や専門研修がなくても誰でも掲げられる。看板だけでは、本当に矯正歯科を専門とする歯科医師かどうかはわからないのだ。
土屋会長によれば、子どもの矯正歯科治療を相談するタイミングは一般的には6~7歳くらいが目安。ただし個人差があるため、慎重な見極めが必要だという。
「子どもの矯正歯科治療は、単に歯並びをきれいにすることが目的ではありません。顎の成長をコントロールし、成長に悪影響を及ぼす問題を解消することが大きな目的です。6~7歳を目安とするのは、この時期は乳歯と永久歯が交じり合う混合歯列期で、顎の骨が軟らかいから。患者本人であるお子さんが矯正歯科治療の意味を理解できる年齢に達していることも大きい。本人の理解なしには、矯正歯科治療はうまく進められません」(土屋会長=以下同)
相談しても、即治療とは限らない。適切なタイミングを見極める上で、セファロ(頭部X線規格写真)での診断は必須。患者によっては矯正歯科を相談で受診したその年から経過観察となり、年単位で開始時期を待つこともある。


















