著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

寝つけず動けない…「休日ブランチ」が月曜の朝を乱す

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 注意したいのは、「睡眠負債」とは別の話だということです。睡眠負債は睡眠時間の量の不足が積み重なる状態。休日に遅くまで眠るという同じ行動が、量を取り戻す働きと、タイミングをずらす働きを同時に持っているのがこの問題のやっかいなところです。

 体の中では何が起きているのでしょうか。体内時計は「朝の光」と「朝の食事」によって整えられます。休日に朝寝坊をして朝食が遅くなると、体内時計は後ろへずれこんでしまいます。その結果、月曜の朝には社会の時間と体の時間が合わなくなり、海外旅行後の時差ぼけのような倦怠感や眠気、食欲不振などが現れる。さらに夜遅い食事が重なると、その影響はいっそう強くなってしまうのです。

 疫学研究も、ソーシャル・ジェットラグの大きさが、肥満、抑うつ傾向、2型糖尿病の血糖コントロール悪化などと関連することも示されています。

 逆にいえば、休日に解放感があるのは、足りない睡眠時間を取り戻すと同時に、本来の体内時計のリズムに沿って眠れているからです。ただ、休日の寝だめだけで睡眠負債を完全に補うのは難しく、起床時刻を大きく遅らせれば今度は時差ぼけが生まれるのです。

 おすすめは、休日と平日の起床時間の差が1時間以内に収まるようにして、朝食の時間をできるだけずらさないこと。寝足りないと感じる日は、午睡を入れたり、夜の就寝を早めるほうが、朝寝坊で帳尻を合わせるより体への負担が小さくて済みます。

【連載】体内時計を壊す食べ方、正す食べ方

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